最後の審判を迎えて:生存への三段階

リンドン・H.・ラルーシュJr.
2008年3月17日

ドイツの財界を代表する情報社フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイテゥング(FAZ)に最も顕著に見られるように、ベアー・スターンズ(Bear Stearns)の破綻は昨年七月下旬に始まる世界的な資本財政システムの経済基盤の崩壊が、ハイパーインフレーションに繋がる最終段階に入ったことを示唆しています。現時点において、アメリカ合衆国および西ヨーロッパ全土が絶望的状態に陥る前に、即座に三段階の対策を執ることが必要不可欠です。私が提示する三つの処方手段を、ここに明記します;これを適応することを拒否し続けようとする人達は、その無能力さゆえに「精神病患者」の類と見なすのが適当な処方といえるでしょう。

1. 「Homeowners and Bank Protection Act of 2007(HBPA)」を適応し即時に実行に移すこと。然もなくば、アメリカは近い内に絶望的状況に陥ることは免れない。
2. 二重層クレジットシステム(Two-tier credit system)
a.) アメリカ合衆国政府は、物理経済再復興へのプログラムへ1-2%の金利の範囲でクレジットを配給する。
b.) その他のクレジットについては、適度な変動制を許可する。
3. アメリカ合衆国政府は至急、ロシア、中国、インド、その他の国々との交渉に入り、現在救済不能なまでに破綻した変動相場制に終止符を打つべく、国際緊急固定相場制を設立する。

これらの提案を踏まえ、長期的条約の合意は、国家間の発展のための資本集約的(capital-intensive)インフラ基盤整備に重点がおかれなければならない。
a.) 新たなエネルギー源の構築(原子力を強調)
b.) 天然水源の発展(主に高温原子力発電に委託) 
c.) 高温原子力発電による合成資源への益々の委託; 燃料としての固定資源あるいは石油化学製品の利用からの脱却
d.) 国際的に統一された高密度の電車路線システム;マグレヴ(MagLev)システムを採用することによる現在過剰利用されている高速道路を中心とする交通手段の転換
e.) 巨大企業(コングロマレット)または独占的経営に重点を置かず、より小規模で身近な生産的企業を、平均的地方の重要な要素として意欲的に推進
f.) エネルギー流動性密度(Energy-Flux-Density)の高いモードを益々強調し、テクノロジーの発展と産業への応用を重視

解説:

今日、大西洋をはさんだ両国間を覆う資本財政システムは絶望的な破綻に帰し、またアメリカ合衆国財務省並びにFederal Reserve Board(FRB)の無謀極まる行動は常軌を逸し、彼らの想像の及ぶ域をはるかに超えてしまった!公的機関および民営機関の関連者でこれらの解析に異議を唱える者、また私が定義したHBPAを拒絶する者は、明らかに精神科医の診断が必要です。

効率的かつ近代的な生産とそれに必要なインフラストラクチャーは、四半世紀から半世紀ほどの有用期間と物理的または技術的老朽化を考慮したうえで、資本集約型の物理資本投資を必要とします。貿易国間の長期的条約の合意はそれらの道理に帰結し、政府間の年間の金利を1-2%に抑えることは、アジア、アフリカ、その他の国々が、国民の要求にそぐう目標を達成するために必要不可欠な処方なのです。

これらを達成するためには、疑似科学的、ネオマルサス主義の所産である「グローバル・ウォーミング」論の波及を食い止める必要があります。然もなくば、14世紀のヨーロッパが経験した新暗黒時代をも上回る大量虐殺が地球全土に蔓延ることは免れません。

この時点で、周知の健全な選択肢は、存在していないのです。

故に、1932年から1944年にかけてのフランクリン・D・ローズベルト大統領の改革の成功が、政策を起草する上での証明された前例であり、模範として適応されねばならないのです。

注釈:

現在提案されているインフラ基盤システムの民営化、そしてリスボン条約案に見られるように、今日の「大英帝国(the British Empire)」が新封建主義を掲げる帝国のために立案した「バベルの塔」草案は、単に聖書に由来するバベルの塔の模倣を試みたものではなく、ニューヨーク知事(マイケル・ブルーンバーグ)その他が推し進めている類の都市連盟(League of Cities)の再来を意図としたものです。それを踏まえ、ヨーロッパ中世を新暗黒時代へと陥れるロンバルディア都市連盟の崩壊、その結果、ヨーロッパの教区の約五割が抹消され、ヨーロッパの人口の約三分の一が死亡、「鞭打ち」を快楽とする狂乱した暴徒たち(Flagellants)が横行したという事実は、再考に値します。

A Two-Tiered Credit System